iPAQ 2490bのスピーカー修理

iPAQのスピーカーが突然鳴らなくなった。
ヘッドホン端子からは問題なく音が出るので、原因は内蔵の
スピーカーの断線と断定。
さっそくバラして直すことにした。
バッテリーカバーとバッテリーを外し、スタイラスペンを抜く。
両側にあるラバーを外せば、あとはマイクロドライバーのみで
バラバラに出来そうだ。
ちなみに、両側のラバーが外れた状態だと、すごく小さく感じる。
いや、実際のサイズの違いは僅かなのだが、それ以上に小さく
感じるのだ。
サードパーティー製のサイドカバーなんかがあったらいいかも知れない。
そういえば、iPAQ2210なんかは、純正ラバーが弱いため、サード
パーティー製のアルミサイドパネルなんかが発売されていたなー。
サイドカバー下のビスと、裏のビスを外していく。
ビスの場所によっても違う種類のビスが使用されていたり、
ビスが似ていても長さが微妙に違っていたりで、ネジを小分けしながら
バラしていかないと組むときに分からなくなりそうだ。
そういえば、当然なのだが封印シールがついているので剥がさないと
次に進めないようになっている。
ちなみにおいらはこのシールは剥がさずに、カッターで切り込みを入れる
ことにしている。
別段、深い理由は無いのだが、剥がしてしまうよりもスマートな気がするのだが。
裏側からバラしていと簡単にスピーカーにアクセスできた。
しかし、配線は樹脂によって固められているため断線しているかどうかは
よく分からない。
しかし、テスターで確認したところ、抵抗値∞。
やっぱりスピーカーがおかしいのは確実だ。
とりあえず樹脂をけずり、スピーカーの端子部分と配線に、半田を盛り直す。
また、衝撃に対応するため、再びグルーガンにて樹脂を流しておく。
せっかくなので、その他の部分もバラバラにしてみた。
まあ、チップ類は全て基盤に直付けなので、バラバラといってもそんなに
バラバラにはならないのだが。
内部の高密度実装は感動的だった。
ほんの何年か前には考えられない程の性能が、このサイズに凝縮されている
のが、本当にすごい。
各部の作り込みも、丁寧なものだった。
内部を一通り堪能したので、そろそろ組み立てていく。
初めての分解であったが、難解な部分はなく、順調に作業は進む。
唯一注意する点と言えば、この手のデバイスの結線は、ほとんどがフラットケーブル
となっているので、ケーブルを痛めないようにするということか。
マイクロドライバー等で抜くよりも、歯科技工士が使用するような針のような器具を
使用する方が、おいら的には作業しやすいのでお勧め。
ある程度仮組みしたところで、とりあえず正常に起動するかのテスト。
正常に動作するのはもちろん、驚いたことに各種データまでもが消えずに
全部残っていた。
不揮発性メモリなので、分解くらいでは消えないのは当然なのだが、
なんだかびっくり。
ちなみに、スピーカーは無事に鳴るようになりました。



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